ふとすれ違う時に、何気ない立ち話の様子に、素適だなぁとその人の日々を想うことがあります。そんなくらしを あちらこちらで目にすることができれば 良い時代といえるのかもしれません。
明治41年(1908年)の創業以来、私達はバッグ・小物と共に歩んできました。第二次大戦を挟み、昭和30年代前半(1960年代)までは、西陣織や友禅染など、主に京都でつくられた素材で袋物をつくってきました。戦後、女性が どんどん社会で活躍するようになり、服装も活動的なスタイルに変ってきました。それにつれて バッグも革製のものが求められるようになりました。私達も 皮革製バッグを中心に新しいバッグをつくることに、日本の美しさをかたちにしたバッグを創りたいと思い、友禅染の技法を革に生かそうと考え 開発に取り組みました。熱に耐える革をつくる業界を超えたコラボレーションを通じて、皮革友禅染“たとかーふ”(tattoo calf)が生まれました。
私達は、育まれてきた日本の技術を今のくらしに生かし、機能と共に、その人の個性を引き立てるお役に立ちたいと、素材・商品づくりに励んでいます。
受け継いだ技術と心を経糸に、時代の空気を緯糸に、くらしを彩るお手伝いをしたいと思っています。
新しい出会いがありますように。
代表取締役 木村敬子